2025年 年頭所感
2025年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
平素より当協会にご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
2024年は暗号資産業界にとって大きな転換点となる1年でした。年始に米国にて現物ビットコインETFを承認する流れとなり、その後、香港やロンドン市場にても現物ビットコインETF/現物イーサリアムETFが取り扱われるようになりました。さらに大統領選挙でトランプ候補が勝利を収めたことで、これからより暗号資産に対しては積極的な政策が取られることが想定されます。
また、日本においても国内暗号資産口座数が1100万口座を超え、暗号資産の社会的役割は大きく変わってきました。
「暗号資産の再点検」を踏まえて、暗号資産業界の法整備もまた変化が訪れる可能性も出てきました。さらには、ステーブルコインの発行・流通も正式に認められるようになり、当協会も当該認定自主規制団体となったことで、広くWeb3市場の健全な成長と発展に寄与して参りたいと考えております。
他方で、これからも暗号資産を含めたWeb3市場が成長をしていくにあたり、改めて守りの強化が求められてくると考えております。
残念ながら2024年には国内暗号資産交換業者から不正流出事案が発生してしまいました。改めて運営体制を含めたセキュリティ意識の向上が業界には求められており、また、これまで以上にAML/CFTに対しては対策を強化していく必要が出てきます。
2025年はさらに暗号資産市場が活性化していくことが期待されます。市場の成長に対応していくためにも、これまで以上に当協会としても会員企業の皆様と共に矜持を持った取組みに努めて参ります。
Web3市場が日本社会そして日本経済に貢献していくよう、引き続きの取組みを推進して参ります。
皆様のご健康とご多幸をお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。
本年も引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
一般社団法人 日本暗号資産等取引業協会 会長